10月よりスタートした久野塾のリレートーク。2回目はアドバイザーのズナイデン房子さんです。

「ライフとワーク、バランスとってGO!」

ズナイデン房子さん3
ズナイデン房子(ズナイデン フサコ)
久野塾アドバイザー
日清食品株式会社取締役マーケティング部長

今、巷では「ライフワークバランス」が提唱されて、仕事もプライベートも充実させて、人生をどう生き抜くかというテーマがブームになって、大変良い傾向だと思っております。仕事は仕事、プライベートはプライベートって切り替えてバランスとろうね!ってイメージです。フムフム。

一方で、私のようにある意味、仕事が大好物で、どこからが仕事でどこからがプライベートなのかよく解ら生き物もおります。そうなると、「うーん!趣味も仕事だから、これはこれで、ライフワークバランスなのかなあ!」と。笑

今も相当「タノしイソガし」ですが、今思い返すと、キャリア人生の中で、一番忙しかった時期はロレアル社で化粧品ブランドの日本法人の代表をやっている時でした。今思うと、つくづく、「現地法人の代表って私には向かないポジションだなーって」。でもやってるときは楽しい!平日は朝6時位には出社、一日を終えると夜の9時位からはパリ本社とのテレビ会議で一悶着、二悶着、交渉決裂!⇒ああ、どうしよう!⇒ジャマイカ!そして帰宅はいつも深夜。缶チューハイ飲んで、寝ます。

休日は百貨店を回りお客様や他社のブランドを観察したり、ビューティーコンサルタントの皆さんを応援したり、実際に販売に入ったり(ワタシは売るのが意外にウマイ!)。パリへの出張も多く、昼間仕事して夜成田直行、夜行便で飛んでパリに早朝ついて空港でシャワー浴びて(シャンプーのアワがたたない)、パリの本社オフィス会議に出て、その日の夜行便に乗るためパリの空港へ直行する、パリ「ゼロ泊4日コース」も度々。まさに仕事と趣味が一体化しています。今も結局そうなんですが、仕事についての興味が尽きないので、物理的には激しく忙しくても、いつも気持ちが充実していてとても楽しいのです。

夢の中でも仕事していたりします。エンドレスなんですね。そうは言っても、人間一日24時間しか貰えないので、有効な時間の使い方として、工夫していることは、単純ですが朝早く仕事を始める事。頭がスッキリしているうちに、大事な案件を片づけたり、その日、その週、その月の仕事の優先付をしたり。それからもう一つ、まとまった休暇を必ず取る事。私は旅行が大好きで、世界中旅行に行って、アイディアや発想の源泉を沢山自分に注入します。ゴージャスなホテルも大好き!(この歳でも)お姫様のような気分になって脱日常に思いっきり浸りきります(バブル女ですから!笑)。旅行が趣味でなかったら、それはそれは大そうな貯金が出来ていたのではと思うくらいです。

とはいいつつも、結局休み中も仕事の事を考えているのですが、いつもより俯瞰して新た視点で見たり、オモシロいアイディがドンドン浮かんだり。最近はアルツハイマー気味で忘れがちなので、すぐに書留めておくようにしています。旅行には娘とよく一緒に行きます。娘とは普段一緒に過ごせない分、休みの旅行は一緒に過ごせる貴重な時間。一緒に買い物したり、コンサート行ったり、美味しいものを食べたり、美肌モードでツーショットの写真とったり、物凄くシアワセな気分になります。彼女ももう二十歳になりますが、スキンシップも大げさに、ハグハグ、ナデナデ、どれくらい娘を愛しているかも言葉にして何度も表現します。

私にとって、仕事とは音楽家にとっての楽器のようなもので、自分の生き様を表現する大切な媒介であり、日々新しい発見、学び、感動、笑い、涙、怒り、喜びアリ、退屈だなあと思った日は殆どありません。そう思うと、ライフワークバランスって、結局シアワセであれば、結果としてバランスいいよね!ってことになるんですかね?と思ったり。人生のエンディングは、ベッドの上で「あー、ワタシの人生やりつくしたなあ!」と思いながら幕を閉じたいですなあ!神様にお願いしておきましょう。

*次回リレートークは、波戸岡 光太さん(久野塾4期生)です。