宇田川雅生(うだがわまさお)
ダイアログ11期生

【読者にお伝えたしたいこと】
ちょっとでも興味を持ったら触れてみましょう。きっと景色が変わります。
【自己紹介】
「こんにちは!」宇田川雅生(うだがわまさお)と申します。2023年現在、40歳で、3歳の息子がおります。サッカーと野球観戦が趣味です。誰かを応援することに情熱を注ぐ、家族とお酒をこよなく愛する、そんな人間です。現在の仕事は日系化学メーカーで、海外に自社製品を販売する営業活動に従事しています。2~3ヵ月に1回の頻度で、インドやインド(!?)に飛んでナマステ。

【久野塾に触れたキッカケ】
2年前に社内で久野塾のダイアログ見学の案内がありました。中でもパッと目に飛び込んで来たのは、個を磨く、世界で通用する、という部分でした。常日頃から世界で通用する人間になりたいと思っていたため、直ぐに見学を申し込みました。

【ダイアログのオブザーブ】
1回目を見学した際、オンラインでも対話の熱気がビリビリと伝わってきました。終わった時はお尻に汗をかき、脳が疲弊していましたが、なんだか心地の良い疲労感でした。見学でこんな衝撃を受けるということは、当事者になったらどうなってしまうのだろう、と思いながら見学を重ね、参加表明するまでに長くはかかりませんでした。

【ダイアログ(対話)の実践】
先ずは自分と対話します。徹底的に。これだ、これが俺のビジョンだ!と結論に行き着いた翌日に、これなのか、本当にこれなのか、、、が繰り返されます。発表前夜まで共に頭を抱え続けた同期生の存在は、当時も今もとても心強い存在です。みんなで悩めば怖くない。そして本番。忖度のない、かつ心理的安全性が抜群に確保された特別なステージに立ちます。そこにいる誰もが厳しく、時には温かく、自分に向き合って対話をしてくれます。結果、いつもの缶ビールがとんでもなく身に沁みて、苦く、美味しく、飲めるのです。内なる想いが言語化、洗練され、胸を張って明日から行動できるよう背中を押してくれる、そんな素敵な3rd placeです。利己よりも利他の精神、それがあってこそ、あの特別な雰囲気が醸し出せていると、改めて感謝しています。

【ダイアログがきっかけで始めた挑戦】
新たに2つ始めたことがあります。
①社内に有志の小集団“Avengers”を立ち上げて、新たな企業文化を醸成すること
②一般社団法人アクシス発見スクールで中高生にコーチング
入塾前の自分からは想像も出来ない活動です。当時の”世界で通用する人間になりたいという想い”は文字どおり、心に感じるまま思い浮かべたこと、イメージしたものに過ぎませんでした。内省と対話を繰り返した結果、想いの根幹に近付けた気がします。

【価値観の変化】
「お互いを高め合いながら、より良い社会作りに貢献するために、行動し続ける」これが私の大切にする価値観です。入塾前は自ら社会貢献を意識することはほとんどありませんでした。でも自分がなぜ存在して、なぜ働いているのかを真剣に考えた結果、その自覚が芽生えたのです。そこから景色が変わり始めました。以前の私は個を磨くということは、ひたすら自らの力で課題解決に挑戦することだと理解し、周りを見ずにがむしゃらに働いていました。しかし、個の成長を実感したことはほとんどありませんでした。

一方でダイアログを経験した現在の私は、「自分が」ではなく「相手が」という観点から物事を考える機会が増えたと感じています。個を磨くことに集中した結果、仲間と一緒に社会を良くしたいと思うようになったわけです。人は1人では事を成し遂げられない。共感してくれる人の中から、同感してくれる仲間を増やすことで実現できるのだと思います。

Avengers(アベンジャーズ)は、アメリカン・コミックスに登場するヒーローチームです。個性豊かなヒーローが共闘しながら悪を倒し、世の中を救うという物語です。楽しさの定義や働く動機は人によって異なります。それでも共感や同感できることがあります。社会を良くしたいのであれば、先ずは身近なところからと思い、「人生を楽しく、会社を楽しく、仲間と共に」をビジョンに掲げて、社内有志5人で活動をしています。ダイアログをオブザーブした同僚、上司、役員も活動に賛同してくれて、今も応援してくれています。

【ワクワクの実現に向けて】
②についてです。私が目指す世界で通用する人間というのは、相手の意見を傾聴しつつ、自分の意見を堂々と言える人を指します。これを日本人同士だけではなく、世界を相手にしても出来るようになれたら、もっと多様な考えや想いに触れられます。そして対話を重ねることで、自己理解と相手に対する理解が深まり、共に個が磨かれ、それぞれの目標が達成できる、そんなシーンを想像するとワクワクします。

ではどうしたら実現できるのか、それには「○○したい」と思える、ある種の「軸」のようなものを見つけることが大切だと考えています。そんな軸を若いうちに発見出来たら素晴らしいな、胸を張って社会に出る若者を増やしたいな、その責任が自分にはあるのでは、と使命感みたいなものを新たに感じ始めました。
私の3歳の息子は毎日◯◯がしたいと駄々をこねますが、大人になって駄々をこねてまで◯◯したいと情熱を抱ける人は少ないのではないでしょうか。アクシススクールを経験したことで、将来、活き活きと社会に進出していく、そんな若い人たちを増やしていきたいと思っています。

スクールのコーチとしてデビューしたばかりですが、実践の場はもちろんのこと、そこに至るまでの過程すべてがとても勉強になっています。生徒自ら自分らしさを発見できるように伴走する中で、私自身の”らしさ”の発見にも繋がっています。今後も沢山のワクワクが生まれる場を提供し続けられるよう、尽力していきたいと思います。

【終わりに】
久野塾を振り返った感想と、もたらした変化について言語化させて頂きました。興味を抱き、行動した結果、大きな変化がもたらされました。おかげで会社の肩書だけではなく、私はこういうことに情熱を注ぎ、こんなことを成し遂げたいです、が言える人間へと成長出来ました。この場を借りて、改めて入塾をきっかけに知り合えた全ての方々と、当トークを読んで頂いた方に感謝を申し上げます。今後も見た目ではなく中身を磨いて参ります。ありがとうございました。