2月25日に、久野塾主催、英治出版共催にて、IESEビジネススクール(スペイン、バルセロナ)のPaddy Miller教授とのトークセッションが実現した。Paddy先生との出会いは、昨年9月に、Paddy先生の著書「イノベーションは日々の仕事のなかに」(英治出版)の日本語タイトルの選定を久野塾塾関係者で協力差し上げたことからスタートした。出会いとはこんなことから始まるものだ。でも、あまりにもシンクロしすぎている。想いや志が運命を動かすエンジンであることは間違いないのである。
■日時:2015年2月25日(水)19:00~22:00 ■場所:EIJI PRESS Lab (東京都渋谷区恵比寿南1-9-12ピトレスクビル5F)
■主催:久野塾 >>セッションの動画はこちら
■参加費:無料ご招待
■参加者:久野塾関係者、一般の方(非公開 35名)
■イベント内容:パディ・ミラー教授と参加者の対話重視のトークイベント 対話(ダイアローグ)を通して、新しい発想や刺激を得ることが「個」を磨き、成長させる――久野塾では「対話」を最重要視しています。本イベントにおいても、パディ教授と久野塾の次世代リーダーとの「対話」を中心に据えたいと考えております。参加者からパディ教授への質問だけでなく、パディ教授からも参加者に対する問いかけをいただき、気づき合い、共感し合い、学び合う場にしたいと思っております。※逐次通訳有り
18:30 開場
19:00 開演、イベント開始の挨拶(3分):久野塾塾長・久野正人
19:05 パディ・ミラー教授から、日本の次世代リーダーへのメッセージ(30分)
※トークテーマ
1)リーダーシップ:世界を生き抜く、未来のリーダーに求められる素質とは
2) イノベーション:パディ氏が見てきた、イノベーションの最前線
19:35 Q & A(60分)
21:00 イベント終了の挨拶(3分):久野塾副塾長・鈴井博之
21:00 終演後、同会場にて懇親会
団旗も仲良くペアで
鈴井副塾長/Paddy教授/久野塾長/原田英治社長
=以下、イベントの内容を久野塾重鎮会員の太田之憲さんのコメントを以て紹介します=
2月25日久野塾主催の「イノベーションは日々の仕事の中に」の著者Paddy Miller教授の講演を拝聴した。 講演で印象に残ったのは、 ①リーダーはInnovation Archtectとして職場にInnovation Creationの空間を作り出す役割がある ②調査では部門長は平均2.5年で入れ替わり、Innovationの立ち上げには3年以上かかっている これでは、会社内でInnovationを育てる人材が出てこない。 この解決策として2つの事が示唆された。 (a)Incuvationのプロ集団に外注する。例えば、Prehype、 (b)社内のアイデア創出ー熟成ー決定プロセスの生産性を上げて時間短縮する:Working on edge+ Pivot+Stress Storming. 意訳だが、「顧客を確立できるか、差別化できるかを軸に最先端の市場観を基にした直感と情熱で視点を変えながらアイデアを短期間で熟成する。実行するアイデアが決まれば、リーダーは最短で事業化できる様に政治力を発揮する」。 例え、これがProf. Miller、の伝えたいことだと頭で分かっても、これを実践できる胆識にするには人間力の醸成が必要だなと実感しました。 バルセロナ出身のPaddy Miller教授は、明るい方でした。デンマーク人の若い共著者との校正作業をジョークで乗り切った逸話は、陽気なカタラン人の気質が色濃く出ているなと思いました。(了)