加藤 竜太(カトウ リュウタ)
ビジョン創造7期
『成長とは?そこに明確な方向性はあるか?』
30代半ばも過ぎ、『もっと成長しないと!だが、このままの延長でいいのか…何か変えなきゃ…』と、漠としたモヤモヤ感がではじめていた私。
そんな頃に、会社の社長から、とある面談の場で、『久野塾って知っているか?色んな会社の方がいて、いい学びの場だと思う。見学からでもどうだ?』と、ご紹介いただきました。成長したいという思いもあり、『(せっかくの機会だ、乗っかってみよう)是非よろしくお願いします』と返事させていただきました。紹介から1ヶ月後に、ダイアログ10期/イノベーションの回のオブザーブをさせていただきました。そして、この行動は吉とでました。
今までに感じたことのない場の雰囲気、塾生の熱のこもったプレゼン、理事・アドバイザーからの思考の枠を壊す質問の嵐、それに答える塾生。その場にいる、経験、年齢、性別などの異なる多様性豊かなメンバー全員へ “新たな気付き/ギフト”が全方向的に広がっていく様は、『対話を通した学びとはこういうことか!』と、聞き専で入っていた自分でもヒシヒシと感じられました。『ここなら変われる』、そう直感しました。
久野塾の場では自身(塾生)の思いを聴衆に伝わるように言語化すること、その場にいる人にギフトを与えることに重きが置かれています。その上で対話のプロセスを通して、それらを増幅させていきます。そして一番大事なこととして『実験も含めた新たな行動』へと繋げ、ありたい姿やビジョンの実現へと向かいます。ただし、実験を含めた行動は、自身が行き着きたい先=ビジョンに向かうためであり、ビジョンが明確なほど、行動の数、質、継続性もあがります(と、ダイアログの対話の中で学ばせていただきました)。
私にとって久野塾での学びの選択肢は、ダイアログとビジョン創造スクールがありましたが、今の自分にとってはビジョン創造スクールの方が適切と判断しました。
ビジョン創造スクールは約半年・全3回と、推奨ゼミ・4回があり、自分自身と向き合うための質の高い場が設けられています。ですが、この場はあくまでビジョン創造のきっかけです。スクールやゼミでの学びと並行して、自身の過去をエピソード単位で振り返ってみたり、未来の社会変化を想像してみたりと、自身のありたい姿や価値観の深堀を行いました。
すると、過去を振り返った際、自身が主体的に物事を決断したエピソードを思い出すだけでも、モヤモヤ感が少し晴れていくような不思議な体感覚を覚えました。では、自身が主体的に決断できていると感じる時はどんな時か?と、さらに深掘っていくと、『自分らしさを大事にし、(遠慮なく)表現できている時』でした。更に思考を巡らせる中で、自分以外の人もその人らしさを表現できて、それらの個性がかけ合わされば、何か大きな変化が起きないか?そのような場を創れる人間になれないか?そう考えるにいたりました。
さて、私がビジョン創造スクールの半年を通して自分自身から引き出したビジョン、それは、『自分らしさを謳歌する。皆と融合し、新たな価値を創る』です。
自分含め人それぞれ個性があり、いいところがあります。新しい個へと変革/変態していきながら、仲間達の良さや成長の可能性を引き出し・増幅しつつ、そして融合できれば、自分1人では到底起こせない変化が起こせるのでは? との考えです。ひいては、このような変化がいたる所で起こる世界になれば、その場その場で新たな価値が生まれていくのではないでしょうか。
上記のビジョン/言葉ができたことで、日々の行動に対し方向性が見えてきたと感じております。人の良さを引き出し、行動変容を起こす能力をつけたいと思うようになり、コーチングの勉強を始めました。加えて、幸いにビジョン同期にメンター志望の方もおり、共に学習をしております。また、久野塾で当たり前に起こっている、思考の枠を壊す質問にはある種の憧れもあり、自身も質問力も高めていきたいと考え、日々の業務で後輩と接するときに、これまで以上に意識して質問するようになりました。
ここまで読んでくださった方はお気づきかもしれませんが、ビジョンの解像度がまだまだ高くなく、進化の途中です。ビジョンの解像度が上がってくると、日々の実験・行動の質・量・継続性も更に上がり、単なる成長から、しっかりと方向性を持った意味のある成長へと繋がると考えております。まだまだ道半ばではありますが、立ち止まって振り返る時間を大事にしつつも、行動をやめずに、動的な変化の中でビジョンの解像度を上げていきたいと考えています。
もしビジョン創造スクールを始めなければ….自分を振り返ることもなく、自分のビジョン、価値観を言語化せずに、モヤモヤな霧の中にずっといたと思います。久野塾に関わったからこそ、以前よりも方向性を持って成長できている感覚がもてております。
最後になりますが、改めまして、塾関係者の皆様、ビジョン7期同期の皆様に、この場をお借りして感謝を申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。