Planned Happenstance Theory
(計画的偶発性)
小林 弘典(コバヤシ ヒロノリ)
結家不動産コンサルティング株式会社CFO
ダイアログ塾6期生
私は、人生とは計画的偶発性によって成り立っていると信じています。
計画的偶発性とは、
「キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方」です。
私なりの言葉で換言すると、「全ては”ひょんな”出来事と出会いから成り立ち、それを活かすかどうかで未来が大きく変わる」ものです。
私自身の人生を振り返ってみると、
・高校を入学後2ヶ月で中退し、生活も困窮して未来が描けなくなったとき、ひょんな出会いから、大学に進学することになり、その結果、自分の視野を飛躍的に拡大できた。
・新卒で入社した会社(当時東証一部)がリーマンショックで大規模リストラを実施し、キャリアプランを描けなくなったとき、ひょんな出会いから、自ら起業し経営者としての道を歩むことになり、その結果、自分の知識や能力を高め、広げることができた。
・今後の事業拡大へのブレイクスルーを模索していたところ、元々ビジネスパートナーだった方(鈴井副塾長)から、ひょんな話の流れから久野塾を紹介いただき入塾することになり、その結果、リーダーとしての個を磨く機会を得られ、自己成長に繋がった。
など、他にも数えきれないほどの”ひょんな”機会があり、それらに助けられて今の自分があると感じています。
明日、自分が生きているかも断言できない中で、今のうちから未来を分析して、これから取るべき最適行動を決めることは不可能です。
昨日の自分が想定していた”今日”とは違った、想定外の”今日”がやってきて、四苦八苦しながらも、なんとか良い一日にしようと今日を必死に生きる――これが出来うる最適行動の限界です。
しかし、この”今日を必死に生きる”行動が、自分自身や周囲を刺激して、不思議な偶発性は生まれてくるものだと思っています。
もちろん、「今日の行動で、よりよい明日にしたい」強い意志と、「今起こる出来事や出会いを粗末にしない」意志と行動が伴わなければ、それを完遂することは出来ません。
私は、1年間のダイアログ塾を通して、明確な「人生の中期ビジョン」が固まり、今日を必死に生きる自分を支えるための重要な要素を得ました。このビジョンを大切に、且つビジョン自体が成長・発展していくよう、一日一日の出来事と出会いを大切にしていきたいと思います。
既に久野塾にいらっしゃる方、これから入塾される方、お互いにとってよりよい明日になるよう、共に切磋琢磨していきましょう!