小出哲司(コイデテツジ)
2019年ダイアログ8期生、2022年度オブザーバー
【学び続けることの素晴らしさ】
皆さんこんにちは。小出哲司と申します。ライフサイエンス業界の専門商社に所属し、遺伝子の研究や医薬品開発に従事している研究者の皆さまをご支援しております。
久野塾では、2022年はオブザーバーとして、2019年ではダイアログ8期生として参加させていただきました。今回は久野塾を通して、獲得した「学び続けることの素晴らしさ」についてインタビュー形式でお話し致します。
どうやって久野塾に出会ったのか?
→ 私の所属している組織の社長が、久野塾長のコーチングを受けており組織人としての在り方や経営者としての思考方法の教えに感銘を受けておりました。久野塾長より、思考方法を飛躍的に成長させるにはダイアログ(対話)による気づきが最適ですよ!というアドバイスを社長が受けました。次の日、社長から「小出、行ってこい!」の鶴の一声により、ダイアログ8期生として参加する事になりました。
久野塾に対する最初の印象はどんな印象でしたか?
→ 私が担当している業務が、新規顧客の開拓事業でしたので顧客分析から提案内容の構築、プレゼン、Q&Aという対応を日常的に実施していたので、かなり自信を持っていました。正直、「今更、何を学ぶ必要があるのか?」という印象を持っていました。
第1講への準備はどのように進めましたか?
→ スクール本番の2ヶ月前に「テーマ」とそれに関連した課題図書を指定され、併せて3つの問いが提示されます。スクール本番までに課題図書を読破した上で3つの問いに対する自分なりの正解を導出し、10分間のプレゼンを準備していきます。当時の私はかなりスクール本番を甘く見ていました。資料も仕事で使用している物を抜粋しながら準備し、スクリプトは作成せず、10分間のプレゼンをアドリブで対応するという非常にお粗末な内容で本番へ挑みました。
第1講の結果はどうでしたか?
→ ボロボロでした。「テーマ」に関しての掘り下げや本質的課題の探求作業も意識していない、その場を取り繕うようなプレゼンでした。持ち時間の10分間も十分に活用できず、わずか6分30秒前後で話が終わってしまう有様でした。その結果、理事の方々からは、
「小出君はこの場に何しに来たのかな?」
「会社の話をするような場所ではないよ。君、個人の話をしてくれないと。」
「小出君の考えるリーダーシップの本質的課題とはどんな事なのかな?」
「聴講者の皆さまに対するギフトはどんなモノを想定していたのかな?」
皆さまからの優しい?指摘にも適切な返答ができない程、打ちのめされました。今までの自分は、自分の話したいことを話して、相手を納得させれば良い!と大きな勘違いをしていた事に気づかされました。
第2講以降の対応はどのように実施しましたか?
→ 「テーマ」に付帯した課題図書を読み込み、出題された3つの問いの意図は何か?を熟考し「正解」を探す作業を続けて行きました。また、10分間という持ち時間を最大限に活用できるよう、スクリプトで使用する言語や言い回しの工夫を本番ギリギリまで修正して本番へ挑みました。しかし、「ダメ出し」の日々が続きます。なぜ、認めてもらえないのか?褒めてもらえないのか?など、迷走する日々が続きました。
ダイアログの取組みの中で自分の変化を感じたのはいつですか?
→ 自分の思考を変えなくてはならない!と言う事に気が付けたのは最終講義(第6講義)でした。それまで続けていた出題された問いに対する「正解」を探し求める事を辞めました。そうではなく、「自分はどう思うのか?」「自分は何が言いたいのか?」自分の中の「内なる声」に耳を傾け続けました。結果として、「自分がやりたい事を探すこと」が「自分のVISIONを探すこと」に繋がっていて、探し続ける事は「学び続けること」に繋がっていると気が付きました。
その思考の変化は自分にとってどんな影響がありましたか?
→ それまでの自分は「仕事で結果を出す!」ことだけが生き甲斐で過ごしてきました。しかし、今は、「自分のやりたい事は、誰かが喜んでくれることに繋がっているのか?」ということを意識するように変化していきました。そしてその変化は下記のような思考へ成長し続けています。
Step1:自分のやりたい事に取り組めているのか?
Step2:「Step1」に同感してくれる人たちにその想いは届いているのか?
Step3:その想いは組織や社会に届いているのか?
自分に関わる人々が喜んでくれる自分であり続けることが生き甲斐になっています。
今、取り組んでいる事はどんなことですか?
→ 2021年の7月から合気道道場に通い始めました。今は、黒帯(初段)の取得に挑戦しています。自分の成長は仕事だけでなく、自分がやりたい事を通して「新たな気づき」が導出されると思っています。人生100年時代を迎え、何歳になっても「自分探し」の旅は続いて行きます。そのように想えるようになったのは久野塾を通して獲得した「学び続けることの素晴らしさ」に気が付けたからだと痛感しています。
久野塾長は、試行錯誤の時代に突入していると仰っています。久野塾と言う素晴らしい場所で、私が体感した「新たな気づき」により新たなチャレンジに踏み出す勇気を貰えたことをとても感謝しております。関わる人々にこの素晴らしさをこれからも伝えて行こうと思っています。