大島透さん(Toru Oshima)
ビジョン創造スクール3期生、ダイアログスクール8期生

私は山口県萩市から久野塾に参加しています。この度、萩つながりと言うことで藤原さんからバトンを引き継ぎました。すでに諸先輩方が様々な視点で久野塾への思いを語られています。その中で、自分だからこそ伝えられる事は何か?を思案し、

『地方からビジョンスクールに参加した40代のおじさん』の久野塾への思い

を書くこととしました。お付き合い下さい。

■地方から参加するという事

地方から参加するということは当然、お金も時間もかかります。家族のいる方は家族の理解も必要です。しかし、私はそれでも参加する価値があると断言できます。

私は山口県からの参加ですが、どうしても一泊二日、(出来れば2泊3日)はしないといけません。宿泊費込みの安い航空チケットを購入しても3万円の旅費がかかります。東京まで行かせてくれる家族への感謝のお土産もマストです。

久野塾の受講費用と合わせると年間3〜40万円はかかるでしょう。しかし、それだけの費用をかけても十分すぎるくらいに見合うリターンがあります。なぜなら久野塾での学びは「一生もの」だからです。

真剣勝負の対話から得られる気づき、成長意欲旺盛な仲間との出会い、理事の方々から得られる深い知見(10数名の塾生に対して毎回10名弱の理事の方がお忙しい中、参加して下さいます。信じられません!)。この環境の中で「自分の人生のビジョンを見つける」という課題に正面から取り組む事が出来ました。

ビジネス書を数冊読んで、ビジョンを見つけた気になる事は簡単にできます。しかし、それはダイエットの本を買ってダイエットした気になったのと同じ。数週間後には効果は薄れ、忘れてしまうでしょう。しかし、9ヶ月間、脳から汗が出るほどに考え抜き、皆と対話して見つけたビジョンは間違いなく今後の人生の羅針盤になります。

地方には地方の良さがあります。しかし、残念ながら地方にいるだけでは出会えない人、学べない事があるのも事実です。私と同じような環境で久野塾に参加することを迷っておられる方がおられましたら、思い切って飛び出してみてはどうでしょう?

補足として、久野塾での学びはビジネスでもプライベートでも非常に良い結果につながっている事をお伝えしておきます。

 

■40代で参加するということ

40代で参加することを迷っている方もおられるかもしれません。当時45歳だった私は3期生の中でほぼ最年長でした。塾の中で浮いてしまうのではないか?という不安もありました。

確かに同期の中で40代のおじさんはマイノリティーでした。20代のキラキラした同期を見て「あと10年早く来たかった」と思った事もありますし、「一番歳をくっているのにこの程度の意見しか言えないのか、情けない」と悩む事もありました。

しかし、久野塾は(私の勝手な思いですが)現代の松下村塾です。松下村塾には様々な年齢や身分の門下生が集まり、互いに切磋琢磨していました。中でも最高齢の前原一誠と最年少の飯田俊徳とは13歳も離れていたようです。

同じように、久野塾においても年齢、性別、会社、宗教など、社会一般で評価の対象となる項目は全く関係ありません。

むしろ、自分は年長者だからと批判を恐れて良く見せよう考えていたら、せっかくの学びの機会を逃します。リレートーク第30回で長倉さんが引用していた岡津理事の言葉を私も引用させてもらいます。

「あなたたちは評価されるためにこの場所にいるのではない。」

私もこの言葉に勇気をもらいました。ビジョン創造スクールの最終講では自分のビジョン宣言をします。この時、私は与えられた7分間でできる限り自分の全てを開示しようと決心していました。自分が受け入れられるかどうか不安で、前の日の晩は寝付けませんでした。

結果、私のビジョン宣言は多くの方に共感して頂けたようでした。「大島さんは第1講と最終講では人が違う」とはある理事の言葉です。久野塾での経験が、様々な心の枷を取り除き、自分のあるべき姿を取り戻せたのではないかと思っています。

そもそも、私は子供達に堂々と自分の夢を語れない自分が嫌で久野塾への参加を決心しました。陳腐な言葉ですが、今は「夢に向かってまっしぐら」のお父さんへと変貌しています。

年齢を気にして迷っておられる方。迷うくらいなら1年でも早く参加することをお勧めします!

 

以上、少しでも参考になれば幸いです。ありがとうございました。