堀田 栞(ホリタ シオリ)
アクシス発見2期生、ビジョン創造7期生(大学1年生)
「あなたはどんな人」と問われたら今の私は迷いなく「“学び”が好きな人」と答えます。
久野塾と出会うまでは何も考えず特徴を答えるだけでしたが、自分を理解したうえでの返答をできるようになったことはアクシスを卒業した今でも驚くことです。
中高生アクシス発見スクールには、二期生として参加しました。当時の学園長から紹介を頂き参加した私は、自分が変化するなど想像もしていませんでした。しかし、コーチ陣や同世代の子たちとの会話の中で興味の持ったこと、大切だと感じたことをノートにメモして、読み返してはメモした事柄について、あるいは自分について考える。そんな時間を繰り返していく中で少しずつ変化がみられるようになりました。
参加する以前は、「あなたの長所は何」と質問されてもパッと思いつく答えしか返せなかったのに対し、「今の自分の長所は何だろう」と思考や行動を振り返り、考えたうえで自分の納得する答えを返すことができるようになりました。これは、『沈黙は大歓迎』というアクシス発見スクールの考えのおかげだと思います。回答の速さと言葉の質が比例するわけではありませんが、ただ早く答えようとして出た言葉に自分が納得できなければ、自分との対話のヒントはなかなか得られないことでしょう。たとえ時間がかかったとしても、自分の本心から出た言葉や自分に素直な回答であれば、自分との対話のヒントとなるかもしれません。このことに気が付いてからは、うまく答えが出ないときも焦ることなく、落ち着いて考えを巡らせ答えを出すようにしています。
また、素直な自分と出会うこともできました。見栄を張ろうとして、強くあろうとして作り上げた自分ではなく、弱いところや未熟なところも多くある本当の自分と向き合うのはアクシス発見スクールに参加してからできるようになったことです。本当の自分と向き合うことで、「自分の弱さ」だけでなく「本当の自分の強さ」を知ることができました。これはアクシスの特徴である『対話の場』のおかげだと考えます。一人で自分と向き合うのではなく、他者との対話の中でフィードバックをもらうことで「他人から見た自分」を知ることができます。これが、新たな自分を知るヒントになったと思います。
こうしてアクシス発見スクールから多くの学びを得ましたが、現在は学びをサポートする側としてアクシス発見スクールに参加させていただいています。自分のアクシスである「学び」に基づき、自分と向き合い、対話を重ねて本当の自分を知る機会をより多くの人に持ってほしいと考え、学校連携でのスクールでコーチの皆さんと一緒に活動をしています。
しかし、学びをサポートする側に立っても、学ぶことが多いなと感じます。「どのような質問をしたら自分と向き合うヒントになるのか」、「生徒とどのように向き合えばいいのか」などより良い自分との対話のための疑問や考えは尽きることなく、日々模索しています。
そして、ビジョン創造にも七期生として参加させていただいています。多くの社会人の方の考えや価値観を吸収して、より良い、自分が納得できるビジョンの姿を探しています。最終的にどのようなビジョンになるのか今は分かりませんが、新たな学びを得られる貴重な機会を大切に、学びを重ねていこうと思います。
最後にはなりますが、アクシス発見スクールやビジョン創造、そのほかゼミでお世話になった皆様、多くの学びを与えていただきありがとうございます。様々な考えや価値観を共有し、対話を重ねてくださった皆様に感謝の思いでいっぱいです。これからも学び続けながら、いつか良い学びを与えられる人になれるよう精進していきます。