周 凱(シュウ ガイ)
名古屋スクール1期生
<人生を走れなくなった時に出会った久野塾>
2008年9月日本に来てから、勉強や仕事や生活の為、考える余裕もなく、とにかく全力で走ってきました。しかし、2019年10月急に倒れて1週間入院、2週間静養となり、時間が止まったようになりました。今でも鮮明に覚えているのはECUで全身麻酔から目が覚めた時のことです。その辛さからこのまま死んだほうが楽だと思っていましたが、本当にこのまま死んだら人生には悔いがないでしょうかと思うようになり、やがて「自分はなぜ生きるのか」と問うようになりました。この問いから本当に今やっている仕事は自分が一番やりたいことなのかも疑問を思うようになり、自分探しの時間が欲しくてあえて次を決めず、2020年2月仕事をやめることにしました。その時、新型コロナショックが始まったばかりですので、世の中は一体どうなっていくかという不安要素もありました。
<名古屋スクールに救われた>
久野塾のアドバイザーである浅井さんに相談したところ、久野塾のビジョン創造やダイアログのことを教えていただきました。当時の自分は、参加の為東京まで移動するのは難しかったので、躊躇している間に、なんと浅井さんが名古屋スクールを企画して下さいました。2020年7月1期生として参加させていただきました。内容としては、1回目は「パーソナルビジョンの大切さ」、「ビジョン創造の基本構造」であり、2回目は「ビジョンの共有」、「個人のビジョンと組織のビジョン」、「自分の未来予想図」となっています。
会社経営にはビジョンが必要だとはわかっていましたが、人生にも必要だとは新鮮でした。名古屋スクールでは、時間をかけて「過去をどういきてきたか」「今をどう生きているか」「将来、どういきていたいか」「そのために、これから自分に何が必要か」と自分と問いながら、ほかの参加者やアドバイザーよりギフト(久野塾では、自分自身が気づいていないところに気付かせるための質問やアドバイスのことをギフトという)をもらって、人生のビジョンを定めていました。そのおかげで、2021年3月今の会社に就職することを決心しました。面接時、会社のビジョンと自分のビジョンと合致した部分や10年後の立ち位置、やりたいことを明確に伝えたことで、評価されたと後から聞きました。
<個を磨き続ける>
現在、継続生として読書会に参加しています。自分にとって、普段絶対手に取らないジャンルの本の紹介を聞けるのはこの読書会の醍醐味です。今まではビジネス書ばかり読んでいましたが、ここでは哲学に出会いました。特に、先行き不透明で、将来の予測が困難な状態と言われるこのVUCA時代を生き抜くために、原理原則に沿った根底にあたるような哲学を勉強し、自分の個を磨き続けることは重要だとつくづく実感しています。