神波詠理(カンナミ エリ)さん  
高校3年生 アクシス発見スクール3期生卒

 

私はアクシス発見スクールを通して物事を深く考えられる変化がありました。今まで勉強に対しても何かの出来事に対しても、立ち止まってしまったら「まあ、いいか。」と諦めてしまったり、後回しにしてしまっていました。

今回得られた変化によって、学校生活の中で壁にぶつかってしまってもそこで立ち止まり『今、自分はどうするべきか。』『これから先どうしていくのが正解なのか。』自分自身とじっくり向き合うことができるようになりました。

活動を振り返ってみると、自己紹介から始まりあっという間に月日が流れ、活動の終わりを迎えました。最初は『無意識であれ、意識的であれ、自分だけの軸がある。』ということを教えていただいてもその時はまだ、アクシス=軸ということを聞いても自分の中にある軸ってどういうこと何だろう・・・。と分からずにいました。

しかし、コーチの方々から『素の自分を出したうえで、他の人との違いを感じることが大切だ。』と毎回活動する前に言って頂く度に、徐々に緊張がほどけ自分の胸の内を話せるようになっていきました。相手のことを知るとともに自分のことも少しずつ知れてきているとその時実感しました。自分では気づかなかった自分自身や新たな自分を知ることができたのもこの活動があったからこそ得られたものです。

私は「相手のため」と言いつつも、自分の中のどこかにある怖さから逃げてしまうことがよくあります。しかし、その思いを打ち明けられたことで自分が本当に求めていることは、誰かと無邪気に楽しむことなのではないかということに気付くことができました。自分自身のことや自分の考えを話す機会は今まであまりなかったのでアクシスの皆さんに共感してもらえた際は嬉しかったです。

活動をするに連れ、少しずつ自分の軸が見えてきました。今、私の軸は「経験」だと思っています。なぜなら、経験を通して変われている今があるからこそ将来や夢が作られていると思うからです。アクシスの活動での発表を通して、自分の短所である<物事に不器用なこと>は、誰かにサポートしてもらっていたからこそ、ここまで自然と乗り越えられてきていることにも改めて気付かされました。

このスクールで初めて出会ったコーチの皆さんはもちろんのこと、スクール生の皆さんは、表現力や語彙力が凄い上に考えの視点が全然違っていて、毎回心の中で「すごいな」と思いながら圧倒されていました。考えは人それぞれといいますが、私は聞く度メモを残して少しでも自分の成長にもつなげられるような質問を考えるのに、毎回必死でした。

コロナの影響により、できないことが増え、直接皆さんとお会いすることが難しい時期ではありましたが、学校の枠を超え、県や年齢が違う通しでもこんなにも自然と自分の思うままに話せる場所があることを不思議に感じています。いつの日からかこの活動での私は人見知りをせずに過ごせていました。これまでできていたことができなくなってしまった時があり、不安を抱いていたときもありました。

そんな中、『発表を重ねていくことで受けた質問に対してスムーズに答えていけるようになった』という変化があったことをコーチの方々から言っていただきました。そこから、言葉にすることも勉強と同じで積み重ねだということも学びました。一緒に参加した友達にも変化があり、この活動のおかげで以前よりも笑顔が増えて毎日楽しそうにクラスの人たちと話している姿が見られ、一緒に活動できて良かったなと嬉しく思います。

私の現時点でのアクシスである「経験」は、振り返ると暗い思い出の方が多いかも知れません。ですが、この活動に参加できたことで、暗いままでいた経験はどんどん光が灯されていきました。このように、過去は変えられなくても思い出の明るさを変えられることもアクシスの活動を通して、見つけることができたので今後にも活かしていきたいです。