竹内 亮(Ryo TAKEUCHI)
ビジョン創造スクール3期生

 

私からはビジョン創造スクール後半のプレ発表~最後のビジョン宣言の間について、前半はドン引き不可避の自己開示を、後半は真に学び磨き続けていることを紹介します。

■プレ発表前夜

20代最後の夏を燃え上がる時間にすべく入塾したのに、焦っていました。もがいていました。初恋みたいに。自分では考えていると思っているのに、本気で成し遂げたいことの輪郭が見えてこない!

 

考えることの苦しさに嫌気がさした私は、アッサリと塾の禁忌を破りました。高名な御仁の本に視線を落とし、手の平をポムと叩けば筆がサラサラと進む進む。過去の英知がノートになだれ込み、甘美な万能感が脳味噌から手指の先まで沁み込みます。(綺麗に表現しようと試みたけど、本当に良識の無い最低な奴です…)

 

理解に努める、自らに問うという行為に目を背けた結果、そこには目を覆いたくなるほどの曲解や自分自身への欺瞞があったやに思います。

奥深い経緯があろう言葉たちも、私にかかれば脳内を紙吹雪のようにひらひらとゴージャスに舞い踊り、やがて雨後の筍のごとく、着飾ったやりたい事の群れが現れます。

「もう大丈夫、君のビジョンは決まったね」

颯爽と現れた借り物の言葉でまことの自分は影を潜める。かくして運命のプレ発表は、私のビジョンのはずが、先人のコツコツ積み上げた未来へのバトンをまぼろしに変えた自分に託されました。

■来るプレ発表

お察しの通り卑怯な人間に良識ある現実は非情ですから!
本当に、本当に、竹内さんは自分の心に向き合っていますか?
を皮切りに、蹴り倒されるほどシンプルでパンチの効いた言葉の数々をいただきました。

この日の帰り道「自分の感情って不思議だな」と思いました。私が私らしく話せている時は深く粘っこい対話も喜々として受けているのに

しっくり来ない借り物の言葉を対話に投じると、「本当の自分はこれじゃない(から本当のぼくをみんな感じて欲しい)んだけどなあ」と、そもそもポジティブな意思疎通を放棄してしまうんですね。しかしこの感情の観察が、いま思えば私が少しずつ変わっていく原動力となってくれました。

■それからビジョン宣言まで

・シンプルな生活を2点、心がけました。
・困難なお題ほど考えることから逃げる自分を自覚する
・言葉にできないモヤモヤをもっと大切に扱う

湧き上がる感情、抑えきれない衝動、それはすべて自分の内に潜むものです。その結果、先達は行動を起こし、未来(いまの現実)を形作って来ました。だから、事の大小を問わず自ら現実を変えたい、もとい数十年後の未来を良くしたいと思うなら、きっと内なる自分をよく知り、よく理解し、よく対話する他ありません。

最後の2か月において、私の現実は自分の声を引き出し始めてから徐々に変わり始めたし、今は「これは家庭も趣味も仕事も関係なく、人生通して大切な姿勢だな」と確信するに至っています。

最終回のビジョン宣言の模様は、私の変化から察していただいている通りです。ただしビジョン創造は永遠に未来へバージョンアップし続ける「旅」ですから、これがスタートだということを、大切に心に留めて生きて行きたいです。

■最後に

狭い枠の中でロジックが通っていないから早々と打ち捨ててしまった想い

「何か違う…けどまあいっか」で無責任に済ませたけど消えないモヤモヤ

こういう事にも私たちの人生の価値が眠っているし、彼らは未来に向けて起き上がる時をじっと待っているような気がします。

ビジョン創造スクールを通じて、私はそうやって手からすり抜けて来たものをもう一度見つめ直し、磨き上げ、真に人に伝え巻き込むための修行場をたくさん持つことができました。年齢や役職、そういったしがらみから解放されて誰もが本気で「シンプルに考える」場が久野塾にはあります。

 

気になった方はぜひ、ご見学だけでもおいでませ。

未来に向けたたくさんの刺激的なギフトが、まだ見ぬ同志をはじめ待っていると思います。